あみぐるみ物語◆vol.8

美しい日本の農村
収穫の秋を祝う“あみぐるみ一家”
     
   
   


地蔵の恩返し

むか〜しむかし。
山また山のその奥に、
ネタきりの老婆と母親とその息子が 住んでおりました。
貧しくて、明日はお正月だとゆうのに、
この一家にはお餅を買うお金もないのでした;;

母「ドンや。
   かあさんがよなべをしてたくさんモンペを
   作ったからね。
  これを町の市場で売ってきておくれね。」

ドン「あいよ♪がってんだいっ!!」

ドンは山をみっつ超えて、ようやく町の市場に着きました。
モンペをひろげて一生懸命売り込みましたが一枚も売れませんでした;;

  ドンは売れ残ったモンペをかついで、
トボトボと山を超えて帰っていきます;;
ふたつ目の山の地蔵峠には、3体の“腹掛け地蔵”さんがいます。
  ドン「このサブいのに、はだかんぼでかわいそうに…;;」
ドン「ただいまぁ〜♪」
母「 おかえり〜!荷物がないとこみると、売れたンだね?」
ドン「いや、全部のこったから、
    途中でお地蔵さんに着せてきた。」
母「そりゃぁ良いことをしたねぇ。
   きっと、地蔵様が米やらお餅やらを持って、夜中にゾロゾロ
  やってくるってわけさね♪おほほほ〜!」

ドン「…………;;;」
  さて、その夜のことです。
山が銀色に輝くころ、不思議なことがおこりました。。
あの、お地蔵様たちがやってきたのです。。。
大きな荷物を引いています。
『じょいやさーーじょいやさーーー』
           

 母と息子はすぐに目をさまして…   「き、きたぁぁ〜〜〜〜〜!!!」
 大急ぎで家の戸を開けると…そこには…!
 たいそう立派な電気製品が並べられておりました!!!

 電気がかよってないこの村に………;;;
 「ううう;;;餅もってこぉ〜〜〜い!!」 


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